いきなりですが、私は新NISAで毎月10万円、eMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)(いわゆるオルカン)を積み立てています。
一時期、「政府のやることには裏があるからやめた方がいい」とか「やっぱり日経平均が下がった」とか言われましたが、私としてはやった方がいい、正確に言えば、「将来どうなるかは知らんけど、現時点での判断としては、やらない=預金で持っているよりは期待値が高い」と考えています。
実は、「政府のやることには裏がある」とか「政府の陰謀」っていうのは私も同感です。
私も政府のことは信用していません(笑)
では、なぜそれでも新NISAをやるのかといえば、政府の陰謀とか思惑って
①日銀が持っている大量のETF(株式をまとめ買いしたもの)を売りさばくために、国民に投資してもらう必要がある
②年金制度が今のまま維持はできないから、国民に自分で年金を作ってもらう必要がある。
③他で増税するために(ムチ)、国民にアメを与えておく必要がある。
④もし国民がNISAで資産を増やしたら、最悪、そこに課税する。
あたりだと思うんですよね。
でもこれからお伝えするように、①〜④のどれもNISAをやらない理由にはならない。
だったら、お得な制度なので利用しとこう、というのが今の私の判断・考えです。
①日銀のETFを売りさばく
日銀が保有しているETFは70兆円を超えるらしいです。
日本の年間の国家予算が112兆円ですから、日銀が持っている株はトンデモナイ額でさね。
「政府は国民にNISAをやらせて、その後でETFを大量に売って損させる」とまでは思いませんが、日銀が大量に売った結果、株価に大きな影響を与えるということはあると思います。
でも、全世界株式を買っておけば、日本の時価総額なんてしょせん全体の6%に過ぎませんから、それが何割か下がったところで大きく損はしないだろうと思っています。
なので「NISAやっときゃいい」とまでは思いませんが、「NISAで全世界株を買っておけば、日本の政府とか日銀には翻弄されない」とは思います。
②年金がわり
これは本っ当に腹立たしいです。
私のような30代の人間なんて、今の老人世代に比べたら年金受給額は思いっきり減らされるでしょう。老人世代にも腹が立つし、こんな制度設計をした人、制度を早く修正しなかった人には怒りしかない。
でも、その怒りは置いておいて「どうしたら今の自分に少しでも利益になるか」でドライに考えたら、政府が「年金の代わりにお得な制度を用意しました」というのなら使わない手はない、ということになると思います。
③後の増税(ムチ)のためのアメである
これも増税は腹が立ちますが、怒ったところでムチが飛んでこなくなるわけではない。
そうすると、アメはアメとしてもらっておいた方がいい。ということになります。
「どうせ他で増税するんだからNISAなんて無意味!」とはならず「どうせ他で増税するんだったら、NISAでくらいは得をしておかないと」になると思います。
④増えたら課税される?
政府は「NISAは永久に非課税」と言ってますが、そもそも今の政府自体が永久じゃないですからね。
政権が交代したり、将来事情が変わったりしたら、NISA口座に課税されることだってあると思います。
でもこれも、「それを理由に、やらない」ということにはならない。
課税されるってことは利益が出てるってことですから、例えば1000万円の利益が800万円にされるってことはあっても、ゼロになったりマイナスになることはない。
とすれば、ゼロのまま(預金)でいるよりはNISAをやった方がいいでしょう。
というのが2024年、令和6年現在の私の考えです。
この考えが正しかったのかどうかが分かるのは、おそらく20年後30年後ですね。
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